耐震設計区分
classification of seismic design
貯槽の耐震設計において,貯槽の使用目的および貯蔵される内容物によって,その重要度を規定するものであって,地震時に万一倒壊・損傷が発生した場合その内容物が流失したことにより,近隣住民の生命にどれくらいの危害を与えることが想定されるかによって定まる係数である。修正震度法の項で示されている I がそれであるが,一般的にサイロは,地震時に破損を生じても,油槽,ガス槽と比較すれば近隣住民の生命・財産に与える影響は少ないと考られる。そこで,原則としてサイロの耐震設計区分は I および II である。しかし,一部特殊なサイロでは,アルミニウム粉など爆発性の危険のある粉体を貯蔵するものや,毒性の高い粉体を貯蔵するものもある。これらのサイロでは,災害時に広範囲の地域住民に危害を与える可能性が大きいものとして耐震設計区分 IV としている。
→ 修正震度法,貯槽の耐震設計
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