タイラー標準ふるい,タイラー標準篩
The Tyler Standard Screen Scale Sieves
米国 Tyler 社が 1910 年に,ふるいの目開き比 $\sqrt[4]{2}$ の等比数列の粒子径測定用に発表した標準ふるいで,No.200(目開き 0.0029 in = 0.074 mm)を目開きの基準点とした。その後,米国では 1916 年に U.S. Bureau of Standards がU.S. シリーズの標準ふるいを勧告,さらに 1924 年に,ASTM 標準ふるいを規格化した。しかし最も古い伝統をもつ Tyler シリーズはその後も長く米国で慣用され,世界的にも普及したので,近年まで標準ふるいといえばタイラー標準ふるいが話題にのぼった。
しかし,最近では ISO の勧告に基づき,世界中の試験用ふるいが統一されることになり,わが国の JIS も1982 年から標準数 R20/3(1 を基準とした $\sqrt[20]{10}$ の等比数列の三つ目ごとの数値を採用)を主系列とする ISO 規格に整合した目開きシリーズを採用し,名称も 1994 年に標準ふるいから試験用ふるいに変更した。
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試験用ふるい(試験用篩)
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