単位体積の気体中に含まれる粉塵の質量,または個数であり,粉塵濃度あるいは含塵濃度ともいわれる。一般にプロセスガスのように含塵量の多いときに用いられるので [g m-3] または [mg m-3] の単位が用いられる。しかし,環境空気中のダスト濃度はきわめて小さく [µg m-3] オーダーときわめて小さいので,[個 m-3] で表わされることもある。労働安全衛生法にいう作業環境では,粉塵の許容濃度が [mg m-3] の単位で定められており,“建築物における衛生的環境の確保に関する法律”(いわゆるビル管法)では浮遊粉塵濃度を 0.15 mg m-3 以下に規制している。
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含塵ガス
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/13