サイクロンやバグフィルターあるいは電気集塵装置などで,分離捕集した粉塵を一時的に貯留するための室である。サイクロンの場合には,ダストボックス内に旋回気流が一部侵入するので,ダストボックスの有無や大きさが集塵性能に若干影響する。特に,ダブルクロンなどマルチサイクロンでは,ダストボックスを通して円錐下部からの相互短絡が生じ,集塵性能を低下させるので注意しなければならない。なお,ダストボックス内の捕集粉塵を連続的に排出する目的でボックス下部にロータリーバルブを取り付けるが,吸引式サイクロンでは粉塵排出後の空室から空気の漏洩があって,思わぬ失敗をすることがある。したがって連続排出方式を導入するときは,ダストボックス内の粉塵自体でシールできるようにダストボックスを大型として,レベルスイッチとの連動式にすると有効である。
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