粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

単一繊維捕集効率,単繊維捕集効率

single fiber collection efficiency

 単一繊維捕集効率 $\eta$ は,同一時間内に繊維に捕集された粒子量と,繊維がないと考えたときにその流域に流入した粒子量の比であり,次式で定義される。 $$ \eta = \frac{\oint c\,u_{\mathrm{n}}\,\mathrm{d}S}{c_{0}u_{0}A} $$ ここで,$c_{0}$,$u_{0}$ は繊維から十分離れたところでの粒子濃度および接近速度,$u_{\mathrm{n}}$,$c$ は繊維表面での法線方向沈着速度と濃度,$S$ は繊維表面積を表わす(図1)。
 単一繊維捕集効率はまた,流れに直角におかれた繊維の流れ方向投影断面積(幅 $D_{\mathrm{f}}$)を通過する流体流量に対する,繊維の十分上流において,捕集されるべき粒子の流れ断面積(幅 $X$)を通過する流体流量の比,または断面積比で定義することもできる(図2)。 $$ \eta = \frac{Xu_{0}}{D_{\mathrm{f}}u_{0}} = \frac{X}{D_{\mathrm{f}}} $$  特に質点粒子が慣性で捕集される場合の単一繊維捕集効率を衝突効率と呼ぶ。

→  繊維層フィルター対数透過則単一繊維衝突効率


単一繊維捕集効率
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/05/16

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