中間閉塞
intermediate blocking
清澄ろ過(清澄濾過)の中で,比較的薄いろ材に対して適用される閉塞ろ過の法則の一つである。長い間,標準閉塞とケークろ過との中間的な法則と考えられていたが,最近理論的に導出できることが明らかとなった。ろ材が直径および長さの一様な毛細管の集合からなると仮定して導出される。ろ材細孔径より粒子径が大きい場合には,1 個の粒子が 1 本の毛細管を通過しようとすると毛細管頂上で捕捉され,その毛細管は完全に閉ざされる。ろ過の進行とともに,未閉塞の毛細管数は次第に減少するが,毛細管を閉塞する確率が未閉塞の毛細管数に比例する場合が中間閉塞である。細孔数が小さい場合,また閉塞細孔数が大きい場合によく適合する。中間閉塞に従う定圧ろ過では,ろ過速度の対数値をろ液量に対してプロットすると,直線関係を示す。
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完全閉塞,清澄ろ過(清澄濾過),標準閉塞
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