柱状輸送
extrusion conveying
主として粉体の空気輸送において,輸送管全長にわたって粒子が充満した状態で輸送される形式をいう。基本的に粒子間に相対速度はなく粒子群は一体となって輸送される。この輸送を維持するには,粒子がばらばらにならないよう粒子を拘束するため粒子間には圧縮の粉体圧が作用していなければならない。そのため,鉛直管において粉体の自重に基づく粉体圧が不足する場合や水平管では管出口にバルブ,絞り,ロータリーフィーダーのような抵抗をおいて,管内の粉体が分裂しないよう拘束するとともに輸送量の調整を行う。粉体圧による摩擦抵抗は長さとともに指数関数的に増加するので,長い管路には使われない。また,曲がり管は抵抗が大きいので,直線管路に限定される。空気の圧力損失には固定層の式が使われる。壁での応力は受動状態が実験と合うとされている。
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ヤンセンの式,固定層,エルガンの式,コゼニー・カーマンの式
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