超音波を利用したレベル計。超音波は振動数 20 kHz 以上の音波で,指向性が非常によく,粉体層に垂直に向けて発信された超音波の一部は表面で反射されて同一地点に帰ってくる。したがって,超音波パルスを発信し,反射超音波が帰ってくるまでの時間を計測すれば,音速は既知であるので粉体層表面までの距離がわかる。超音波の発信と受信はピエゾ振動子など,同一素子で行われ,非接触で計測できるうえに設置も容易である。50 m の距離を 1 〜 2 % の精度で計測できるが,粉塵や水蒸気などによる影響や,温度による音速の変化に注意が必要である。
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レベル計
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/02