粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

貯槽容積

volume of bin

 粉粒体貯槽の容積には,全内容積(幾何容積,水張容積,水容積,空容積)と粉粒体を実際に入れたときに占める貯蔵物容積(有効容積,仕込容積,実容積)があり,後者には安息角が考慮される。円柱形貯槽および角柱形貯槽に任意の一点から供給した場合のロス容積は,粉体工学便覧などに記載されている式(それぞれ Vaillant,三輪による)で計算され,また簡易図から概算されるが,後者の式には原著以外の多くの書物で誤植がある。貯槽の形状が複雑な場合は式による計算が容易でなく,モンテカルロ法で計算するのが便利である。貯蔵重量の算出には,粉粒体のかさ密度(嵩密度)が重要である。これが圧力によって変わる場合,正確には粉体圧計算とかさ密度の変化を織り交ぜた逐次計算によらなければならないが,実用的には平均的なかさ密度で代表して計算する。

→  サイロ有効容積

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/06

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