沈降速度分布曲線
settling velocity distribution curve
単一粒子あるいはフロックの沈降速度とその沈降速度以下の粒子が全粒子に占める割合 $p$ との関係を表わす曲線。希薄懸濁液の沈降分離装置の設計に用いられる。たとえば水平流型重力沈降槽の分離効率 $\eta$ は次式で示される。
$$
\eta = (1-p_{\mathrm{c}}) + \frac{1}{v_{\mathrm{gc}}} \int_{0}^{p_{\mathrm{c}}} v_{\mathrm{g}} \mathrm{d}p
$$
ここで,$v_{\mathrm{g}}$ は沈降速度,$p_{\mathrm{c}}$ は原液の見掛け上昇速度 $v_{\mathrm{gc}}$ に対応する値である。$v_{\mathrm{gc}}$ は原液流量を分離装置の底面積で割った値である。沈降速度分布曲線は,分散性懸濁液ではアンドレアゼンピペットなどを用いた粒子径測定法で,また凝集性懸濁液では長管法などで求められる。
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残留率,ピペット法,粒度分布
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