粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

沈降面積

settling area

 重力場にある角形槽の一方から,他方に向かって懸濁液を供給し,固体粒子を分級または分離する場合,その重力沈降槽の性能は槽の深さにはよらず,その床面積のみによって決まり,これを沈降面積と呼ぶ。たとえば,粒子の沈降速度が小さくストークスの沈降速度式が適用できる場合には,分離限界粒子径 $D_{\mathrm{pc}}$ は次式で与えられる。 $$ D_{\mathrm{pc}} = \sqrt{\frac{18\mu}{(\rho_{\mathrm{p}}-\rho_{\mathrm{f}})g}\cdot \frac{Q}{A}} $$  ここで,$\mu$ は流体粘度,$\rho_{\mathrm{p}}$ は粒子密度,$\rho_{\mathrm{f}}$ は流体密度,$g$は重力加速度,$Q$ は流量,$A$ は沈降面積である。

→  遠心沈降面積

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/09

【広告】

  • 粉体工学用語辞典の一部の頁で,数式を表示するためにMathJaxを利用しています。
  • 数式がうまく表示されない場合は:
    • JavaScriptを有効にして下さい。
    • ブラウザを変更すると見えるようになる場合があります。
    • ブラウザに依っては数式を右クリックすることで「設定」メニューを呼び出せる場合があります。「Math Settings」→「Math Renderer」から別の設定を試してみて下さい。