粉粒体材料の乾燥に使用される連続式乾燥装置である。この乾燥機では円盤形の棚段が垂直方向に 5 〜 20 段重ねられ,棚段中心軸から 2 〜 4本 の攪拌腕が出ている。この腕には材料移送用の攪拌羽根が取り付けられ,材料は一段ごとに内・外側へ寄せられる構造となっている。この腕が 1 〜 4 rpm で回転して,材料は最上段から順次下方へ混合移送され,最下段より製品として取り出される。熱風により乾燥する場合と円盤をジャケット構造として温水や蒸気を流して伝導加熱により乾燥する場合がある。後者が一般に用いられ,総括伝導伝熱係数は 70 〜 150 W K-1 m-2-加熱面 程度である。
→ 乾燥装置
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/21