降下ばい塵を測定するための装置で,大気汚染物質中,自重でまたは雨とともに沈降するばい塵,粉塵を漏斗に受け,連結管により下のビンに捕集し,1 ヶ月ごとにこの試料を採取する。硬質ガラス製捕集漏斗(直径約 30 cm),捕集ビン,鳥よけ金網,逆立漏斗,ゴム管,金属スタンドにより構成される。開放された場所で,地面から舞い上がる砂塵をとり込まないよう地上 5 〜 15 m の高さで,局所的汚染源に近接しない場所に設置する。分析項目としては,pH,捕集液量,水不溶性物質,水溶性物質,灰分などである。降下ばい塵量は,水不溶性物質と水溶性物質の和から算出される。
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降下ばい塵
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/3