粉体の電気抵抗を表わすには,電極間に充塡した粉体層に電圧を印加し,そのとき流れた電流と電極構成から決まる値を用いる。たとえば平行平板型電極では電圧と電流の比に主電極の面積を掛け,電極間の距離で除した値を用いる。この値は [Ω m] の単位をもち,電気抵抗率という。粉体では物体の抵抗率とは異なり,充塡率などに依存するので,見掛け抵抗率(見掛け電気抵抗率)とも呼ばれる。電気集塵においては,電気抵抗率が大きすぎても,小さすぎても捕集が困難になることが知られている。
→
電気比抵抗,電気集塵
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/14