電気的検知法,電気的検知帯法(粒子径測定),コールター・カウンタ一法,エレクトロゾーン法
electro sensing zone method
電解質溶液などの電気伝導性のある液中に粒子を懸濁させてその体積と個数を電気的に検知する原理に基づく粒子径計測法である。細孔(単孔)を有する隔壁(細孔管)で仕切られた電解質溶液のおのおのに電極を設置し,定電流ないし定電圧を印加すると,この電気回路の抵抗は電解質溶液の固有抵抗に依存するが,主として細孔の直径(断面積)と厚みに支配される。もし,この細孔部分を電解質溶液と異なる抵抗を有する粒子が通過すると,粒子の体積分だけ電解質溶液が排除されるので,回路の電気抵抗が変動する。この電気抵抗変動を電圧ないし電流変動パルスとして検出すれば粒子体積を知ることができ,パルスの数から粒子(体積)の個数分布を求めることができる。得られる粒子径は体積球相当径である。測定感度がきわめてよく赤血球の膨潤などのわずかな変化も測定可能,測定に密度や屈折率などの粒子物性値を必要としない,最大粒子径が同定できる,などの特徴がある。
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