電気集塵装置の集塵率 $\xi$ の表現式であり，式 (1) のように表現できる。 $$ \xi = 1 - \exp \left( -\frac{Av_{\mathrm{e}}}{Q} \right) \tag{1} $$ 　ここで，$A$ は集塵面積，$Q$ は処理ガス流量である。さらに $v_{\mathrm{e}}$ は静電沈降速度であり，式 (2) で定義される。 $$ v_{\mathrm{e}} = \frac{C_{\mathrm{c}}\,p\,eE}{3\pi \mu D_{\mathrm{p}}} \tag{2} $$ 　ここで，$C_{\mathrm{c}}$ はカニンガムの補正係数，$p$ は荷電数，$e$ は素電荷，$E$ は電界強度，$\mu$ はガス粘度，$D_{\mathrm{p}}$ は粒子径である。式 (1) は電界強度が装置内で一様，粒子は単分散で，気流に直交する断面で粒子濃度が均一であるとして導出されたものなので，実際の電気集塵装置には適用できないが，大まかな性能や集塵面積の推定には適している。

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