動径分布関数
radical distribution function
粒子集合体内の任意の着目粒子中心から距離 r 離れたところに,着目粒子以外の粒子が存在する個数密度を粒子の平均個数密度の 2 乗で割ったものとして定義される。一般に着目粒子近傍では,着目粒子の存在が周囲の粒子の配列に強い影響を与えるために,着目粒子からの距離が粒子径に等しいところで動径分布関数は大きな値を示し,1.5 倍程度のところで小さな値を,2 倍程度のところで再び大きな値を示す。距離が遠くなるにつれてその振幅が次第に小さくなり,粒子径の 10 倍以上離れたところでは着目粒子の影響がほとんどなくなって 1 に漸近する。この動径分布関数は粒子層内のある粒子がどの程度の範囲まで粒子配列に影響を与えているのかを検討する際の指標となる。同様に,壁面からの距離を使って粒子配列に対する壁面の影響を表わすこともできる。
→
充塡構造
【広告】