粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

凍結造粒

freezing granulation, freezegranulation

 凍結造粒とは次のような造粒法をいう。代表例をあげると,凍結破砕造粒法では凍結濃縮後(凍結にともなう氷結晶の除去)の濃縮液を攪拌しつつ半凍結化,さらに継続的な凍結固化により破砕状の顆粒を得て,最終的に凍結乾燥を行う。噴霧凍結造粒法では主として液体窒素中に液体状物質を分散させてから急速凍結により固化粒子を分離し,最終的に凍結乾燥によって顆粒をつくる。真空凍結押出し造粒法では半固体状に水分の除去を行ったあと(可塑性),押出機の多孔板から真空側に押し出し,紐状の懸垂押出物を真空乾燥により固化後,下部の回転カッターで顆粒状に造粒する方法である。真空噴霧凍結造粒法は液体状物質を真空中で噴霧し,かつ蒸発凍結をともないつつベルト上に落下させた凍結粒子を引き続いて凍結乾燥を行って顆粒にする。

→  凍結粉砕造粒

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/15

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