等速サンプリング
isokinetic sampling
粉塵気流をサンプリングする場合,サンプリングプローブを気流に直面させても主流速度とプローブ吸引速度を同一速度で吸引しないと粒子のもつ慣性力のために正しい粉塵のサンプルが得られない。正確には主流速度とプローブ入口の先端部における断面平均速度が等しい条件でサンプリングする場合をいう。実際の粉塵計測ではたとえ等速吸引の条件でもプローブ径が小さいと濃度誤差が生ずることがある。これはプローブ径が小さいと捕集粉塵量が少なくなること,およびプローブ入口部先端におけるプローブの肉厚の影響が大きくなることなどによる。実用上はプローブロ径は大きいほど望ましく,少なくとも 8 mm 以上にすべきである。なおプローブ形状の詳細は JIS Z 8808 に規定されている。
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非等速吸引
【参考文献】
- JIS Z 8808:2013 排ガス中のダスト濃度の測定方法
- JIS については日本産業標準調査会(JISC)の「JIS検索」も参照(要ユーザー登録)
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