動的圧力
dynamic pressure
貯蔵容器から粉体を排出させると壁圧は排出させない静止時の壁圧より高くなる。このように粉体を排出させ,貯蔵容器内の粉体が流動しているときの圧力を動的圧力という。貯蔵容器の下部の絞り部,これをホッパー部というが,このホッパー部の最上部,すなわち円筒部とホッパー部の境界の下部の壁圧が粉体を排出すると最も高くなる(静止時の壁圧の 16 倍に達することもある)。このように粉体を排出したときに急激に高くなる壁にかかる圧力を動的過圧力という(これについてはその項を参照されたい)。動的圧力は粉体の流動状態によって大きく変化する。したがって貯蔵容器の形状,排出口の位置,排出速度などによっても動的圧力は異なり,また粉体の供給方法によっても貯蔵容器内の充塡構造が変化するので動的圧力は大きく変化する。動的圧力は周期的に変化する場合がよくみられるが,これはホッパー最上部付近で生じる動的アーチの形成と崩壊によるものであると説明されている。
→ 動的過圧力(動的過加重)
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