ドクターブレード法
doctor blade process
セラミックスのグリーンテープをつくる一方法で,アルミナ回路基板やセラミック積層コンデンサーなどの薄いシート状焼成体の製造などで使用される。セラミック原料と有機剤を混合したスラリーをキャリアシート上に設けたスラリータンクよりシート上に流し,その厚みをシートと刃(ドクターブレード)とのすき間で調整し,乾燥工程を経て巻き取り,シートからはく離させれば一定厚みのテープが連続的に得られる。スラリーはセラミック原料粉末と用途に応じたバインダー,可塑剤,溶媒で調製されるが,最近はより薄く表面精度の高いシートが求められる傾向にあり,特に重要な工程となってきている。分散媒には乾燥を容易にするため有機溶媒系が使用されてきたが,環境面から使用が制限されてきており,水系への転換が進められている。
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