連続式ボールミルの一種。ミル入口から出口にかけて微粉砕物の粒子径が変化するので,それに応じて最適径ボールを配置することは,多室ミル,コニカルミルなどでも行われているが,このトリコンミルもその一種であって,出口側へかけて次第に大きな角度で三つの円錐面状になるように絞っていく構造のものである。径の小さいところほど小さいボールが集まる原理を利用したもので,コニカルボールミルよりスムーズなミル断面減少を行い,より合理的なボール径配置を図ったものである。
→ コニカルミル
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/16