粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

トンネル窯

tunnel furnace

 長いトンネル形の加熱炉であり,その長さ方向の温度分布は適切に設定されている。この中を焼成対象物を台車やベルトコンベヤなどに載せて一定速度で送ることにより,設定された温度—時間プロフィールの焼成を連続的に行う。通常,最高温度となる位置は長さ方向のほぼ中央付近に置かれ,に入った加熱対象物は窯入口付近の比較的低温の領域で徐々に加熱され,最高温度で熱処理を受けたのち,徐々に冷却されて窯から出る。連続的かつ定常的な運転が可能であり,高い生産性と熱効率をもつ。加熱源には,気体燃料,液体燃料,電気が使用される。雰囲気の制御も可能である。現在,陶磁器,電子部品,超硬合金の製造など,工業的に広く使用される。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/16

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