二相モデル
two phase model
不均一型の気固系流動層反応装置の反応成績を推算するために,二相説に基づいて展開された数学的モデルを二相モデルという。
二相モデルは不連続相内の反応の有無によって次のような二種類の場合に分けられる。すなわち,不連続相は気泡相で反応はすべて濃厚相(連続相)内で起こるという場合と,不連続相は希薄相で濃厚相とともに反応は両相内で起こるという場合である。いずれの場合でも,不連続相のガスはピストン流れとするが,濃厚相ではガスはピストン流,完全混合,あるいは不完全混合と仮定し,両相間でのガス交換が考慮される。
二相モデルでは,二個の並列に配置した希薄相(または気泡相)反応器と濃厚相反応器を想定して,各反応器の微小部分の周りで着目反応物について物質収支を行い,各相それぞれについて基礎式を導出する。反応としては,等温一次の不可逆反応がよく採用されるが,複合反応についても取り扱われている。
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二相説
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