排泥鋳込み成形法
drain casting
鋳込み型に泥しょう(泥漿)を流し込み,着肉層が所望の肉厚に達したあとに余剰泥しょうを型から排出して成形体を得る鋳込み成形法。型材には石こうが多く用いられ,石こうの吸水性を利用して着肉させる。特に焼石こうは硬化するときに膨張するので細かな形状まで再現できる。排泥後,鋳込み体は型の吸水によって固化および収縮して型から離れるため,この時点で脱型する。排泥鋳込みは優れた造形性と高度な生産性を有するが保形性はよくない。また着肉過程はケークろ過(ケーク濾過)そのものであり,鋳込み体は本質的に不均質性となる。肉薄中空形状の成形に適しており,家庭用陶磁器や衛生陶器の成形に広く利用されている。
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鋳込み成形
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