非圧縮性ケーク
incompressible cake
ろ過ケーク(濾過ケーク)の平均ろ過比抵抗の値がろ過圧力によらず一定となるケークで,非圧縮性ろ滓ともいう。非圧縮性ケーク内部の空隙率分布は,ケーク内を通じて事実上一定で,ケークの湿乾質量比もろ過圧力によらず一定となる。平均ろ過比抵抗 $\alpha_{\mathrm{av}}$ とろ過圧カ $p$ との関係は,一般に次の実験式で表わされる。
\begin{align}
\alpha_{\mathrm{av}} &= \alpha_{0}+\alpha_{1}\left( p-p_{m}\right)^{n} \approx \alpha_{0}+\alpha_{1} p^{n} \tag{1} \\[8px]
\alpha_{\mathrm{av}} &= \alpha_{1}\left( p-p_{m}\right)^{n} \approx \alpha_{1} p^{n} \tag{2}
\end{align}
ここで,$p_{\mathrm{m}}$ はろ材の圧損である。式 (1) をルース型,式 (2) をスペリー型の実験式と呼ぶ。$n$ は圧縮性指数であり,ケークの圧縮性の程度を示す指標となり,$n=$ 0の場合が非圧縮性ケークである。
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ケーク
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