光散乱粒子カウンター
light scattering particle counter
気相および液相中に浮遊する微粒子分散系に光を照射し,その散乱光強度の計測により,微粒子の粒子径分布および粒子数濃度を同時に測定する装置で,ほぼ確立した装置で実用化されている。この計測手法の特徴は,サンプリング流量,計測可能な濃度範囲,粒子径の測定精度,計数効率,クロスセンシティビティーを含めた粒子径分解能によって評価される。粒子径を求めるには,ミーの光散乱理論を用いて粒子径と散乱光強度との関係,すなわち応答特性を,散乱光を受け取る光学系の検出部の立体角に応じて,あらかじめ計算しておく必要がある。粒子数濃度の測定値は,測定された粒子径ごとの積算値として記録され,最終的に粒子径分布として表示される。市販品のほとんどは,光源として高出力のレーザー光を用いており,測定できる最小粒子径は,0.1 µm 以下となっている。同時に測定可能な粒子数濃度も,観測体積の減少により,エアロゾルでは 1012 個 m-3 まで増加している。
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