ピクノメーター
pycnometer
所定の温度で,ある一定の体積を測る容器。
液体の密度を測定する場合,(密度 $\rho_{\mathrm{\ell}}$ の液体+容器)の質量を $m_{\mathrm{t}}$,(容器だけの質量)を $m_{0}$,(容器の体積)を $V_{p}$ とすると
$$
\rho_{\mathrm{\ell}} = \frac{m_{\mathrm{t}}-m_{0}}{V_{\mathrm{p}}}
$$
で表わされる。
粉体試料の密度を測定する場合,まず秤量した試料(質量 $m_{\mathrm{s}}$)をピクノメーターに入れ,密度がわかっている浸液で満たす。全体の質量を $m_{\mathrm{t}}$,浸液の密度を $\rho_{\mathrm{\ell}}$ としたとき,試料の密度 $\rho_{\mathrm{s}}$ は
$$
\rho_{\mathrm{s}} = \frac{m_{\mathrm{s}}}{V_{\mathrm{p}}-\left( \frac{m_{\mathrm{t}}-m_{\mathrm{s}}-m_{0}}{\rho_{\mathrm{\ell}}} \right)}
$$
で求まる。注意点として試料の脱気を十分行う必要があり,その方法として湯煎法,減圧脱気法などがある。
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