微分層別法
differential method
粉体層の光の反射率,透過率を求める方法の一つ。粉体層内を進行する光は粒子内部を通るときは吸収を受け,粒子界面で散乱(反射)を受けるが,微分層別法では粉体層の中に微小厚さの粉体層を考え,その部分における光の反射,吸収は微小厚さに比例するとして微分方程式を導く。そして境界条件に合う解を求める。微分層別法の中で現在最も広く用いられているクベルカの理論では,粉体層の光の透過率 $T$ と反射率 $R$ が粉体層の厚さ $d$ の関数として
\begin{align}
& T(d) = \frac{b}{b\cosh (\gamma d)+(1+q-b) \sinh (\gamma d)} \\[8px]
& R(d) = \{ (1+q)-b\coth (\gamma d) \}+\left( \frac{b}{\sinh (\gamma d)} \right)T
\end{align}
のように求められている。ここで,
\begin{align}
& b^{2}=(1+q)^{2}-1 \\
& q=\frac{a}{s} \\
& \gamma = sb
\end{align}
であり,$s$ は散乱係数,$a$ は吸収係数である。
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