粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ヒューム,フューム

fume

 化学反応,燃焼,焙焼,蒸留,昇華などの過程で発生する蒸気の凝縮などによって生成する微粒子をヒュームといい,フュームとも書かれる。一般に金属または金属酸化物の形で存在する場合が多いが,その化学組成,物理的性質は生成する化学反応などを起こしている原因物質や生成条件により左右される。
 粒子径は 1 µm 以下で,粉砕,研摩などの機械的作用で発生する粒子(ダスト)に比べて非常に細かく,一般に集塵処理しにくい。金属製錬の際に発生する金属酸化物が代表的なものであるが,発煙硫酸などの煙もヒュームと呼ばれることがある。一般に,固体粒子で粒径が 1 µm 以下の場合をヒューム,液体粒子で 10 µm 以下のものをミストという。

→ エアロゾルミスト

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/24

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