ファーレー・バレンタインの式
Farley-Valentin's equation
静止粉体層の任意の面がまさに崩壊しはじめるとき,崩壊面に働く垂直応力 $\sigma$ とせん断応力(剪断応力) $\tau$ との関係は破壊包絡線で表わされる。M.D.Ashton,R.Farley,F.H.H.Valentin らは,付着性の強い微粉の破壊包絡線は $\sigma - \tau$ 平面上では曲線となり,
$$
\left( \frac{\tau}{C} \right)^{n} = \frac{\sigma + T}{T}
$$
で表わされることを示した(ただし,$C$ は粘着力,$T$ は引張破断強度,$n$ はせん断指数)。流動性のよい粉体ほどせん断指数 $n$ は $1$ に近づき,$n=1$ の時,クーロンの式と一致する。この式をファーレー・バレンタインの式,あるいは彼らが所属していた研究所の名をとってワーレン・スプリングの式と呼ぶ。
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破壊包絡線,引張破断法,クーロン粉体(クーロンの粉体)
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