複合化プロセス
composite formation process
複合化は数種の素材を組み合わせて,物理的・化学的に異相を形成させ,高機能化材料を生み出すプロセスである。相成形には,同種素材である金属/金属,無機/無機,有機/有機系,および異種素材の金属,無機,有機の組合せ系がある。一般的な複合材料はマトリックス(主体素材)の中に分散材が分散される。これら構成複合材料の幾何学的形状には0,一,二次元があり,成分分布には一(線形),二(平面),三軸(立体)がある。固体を細分化した粉体の複合化は,主に核粒子表面を他粒子により被覆することでなされる。複合化プロセスには,湿式法と乾式法がある。湿式法では核粒子表面での被覆粒子の沈積あるいは反応が主体であり,乾式法では低温と高温での混合・分散・粉砕・融合が主体である。乾式処理の in situ coating 法は,反応器内を任意の流速で移動する微粒子に被覆用の液体を導入し,その液体の熱分解で生成した単分散状態の超微粒子を付着・固定化し被覆する方法である。二酸化チタンのシリカ表面被覆により複合粒子が調製できる。湿式法で調整した同様な複合粒子と物性を対比した場合,乾式法の場合には被覆粒子の脱落が認められない利点がある。
→ 表面改質
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