付着力測定法
methods of adhesive force measurement
個々の粒子間または粒子と平板間の付着力の測定は,粒子または平面に何らかの分離力を作用させ,分離時の分離力の大きさから付着力を求めることにより行われるが,分離力が厳密に求まる直接測定と,分離の条件を同一にして比較試験を行う間接測定がある。
測定法としては,ガラスや金属繊維の先端を溶融して,球状にした部分を試験面に接触させたあと,試験面を引張り球状部を引き離すスプリングバランス法,ビームにつるされた球粒子を鉛直試験面に接触させたあと,試験面を水平方向に移動して粒子を引き離す振り子法,試験面上に接触させた粒子を遠心力によって分離する遠心分離法,試験面上に接触させた粒子を振動加速度によって分離する振動分離法,試験面上に接触させた粒子を衝撃力によって分離する衝撃分離法,試験面上に接触させた粒子に気流を吹き付けて粒子を分離する気流吹付けなどがある。最近は原子間力顕微鏡により,分離力だけでなく試験面と粒子に作用する引力・斥力が試験面と粒子の距離に対して実測されている。
粉体層の付着力測定は,引張破断法によって測定される。
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