部分集塵率
partial collection efficiency
集塵装置の捕集性能を表わす集塵率は,装置内で分離されたダストの質量の,装置内に流入したダストの質量に対する比として定義される。しかし,捕集性能は一般にダスト粒子の大きさによって異なるで,ある特定の大きさごとに集塵率,すなわち部分集塵率を定義すれば,集塵装置の捕集性能を的確に評価できる。いま,ある粒子径範囲 $\varDelta D_{\mathrm{p}}$ の粉塵の,装置に入る質量を $\varDelta m_{\mathrm{id}}$,捕集された質量を $\varDelta m_{\mathrm{cd}}$ とすると,部分集塵率 $\varDelta\eta(D_{\mathrm{p}})$ は次式で定義できる。 $$ \varDelta \eta(D_{\mathrm{p}})= \frac{\varDelta m_{\mathrm{cd}}}{\varDelta m_{\mathrm{id}}} \tag{1} $$ したがって,集塵装置の(総合)集塵率 $\eta_{\mathrm{T}}$ は,
$$
\eta_{\mathrm{T}} = \frac{\sum \varDelta m_{\mathrm{cd}}}{\sum \varDelta m_{\mathrm{id}}} = \int f_{\mathrm{mi}}(D_{\mathrm{p}})\varDelta\eta(D_{\mathrm{p}})\mathrm{d}D_{\mathrm{p}} \tag{2}
$$
より求まる。ここで,$f_{\mathrm{mi}}(D_{\mathrm{p}})$ は入口粉塵の質量基準の分布関数である。
→ 部分分離効率
【広告】