粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

部分分離効率,部分分級効率,部分集塵効率

partial separation efficiency, sensitivity

 分離操作において,分離装置に入るある粒子径範囲の粒子が分離される割合。粒子径が Dp から Dp+ΔDp の範囲の入口粒子質量を ΔW1,分離した質量を ΔWs とすると,部分分離効率 Δη は

Δη = ΔWs/ΔW1

で表わされる。これは,部分分級効率または部分集塵効率ともいわれる。
 部分分離効率は,部分分離効率曲線として用いられることが多い。部分分離効率と粒子径の関係を図示すると,ヒストグラムで表わされるが,Dp+(1/2)ΔDp の点を結んだ曲線を部分分離効率曲線と呼び,集塵機の捕集性能あるいは分級機分級性能を表わすことができる。分級では,この曲線の大部分が狭い粒子径範囲に入っているほど性能がよく,集塵でもこの曲線が小さい粒子径範囲にあるほどよい。また,(1-Δη) は,部分通過率と呼ばれ,集塵ではしばしば用いられる。部分分離効率 50 % の粒子径は Dp50 と表わされて,50%分離粒子径としてよく用いられる。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/5/5

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