浮遊粉塵
suspended dust
気中に浮遊している粒子状の物質をいう。粉塵と同義であり,浮遊粒子状物質を内包する。発生源としては,燃焼排ガスなどの人為起源と,火山活動,土壌の巻き上げや海水の飛沫から生じる海塩粒子などの自然発生源がある。粒子の粒径の範囲は,100 µm 以下からナノメーターサイズ [nm] まで対象となるが,SPM(浮遊粒子状物質),PM10,PM2.5 など,また吸引性粉塵(inhalable,ISO 7708 によって定義された呼吸器の部位別の沈着をもとにした区分である。以下同じ),喉頭通過性粉塵(thoracic),吸入性粉塵(respirable)などの呼称は,粒径により区分された粉塵をさす用語である。粉塵の濃度は単位体積当たりの質量ないし粒子の個数で表わされる。浮遊粉塵の濃度は,クリンルーム内での 10-4 個 cm-3 (約 10-8 mg m-3)から,ばい塵の 107 個 cm-3 (約 1000 mg m-3)程度まで環境により広く分布する。
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大気汚染,
浮遊粒子状物質,
粉塵
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