ブロータンク
blow tank
輸送粉体を充塡したタンクに圧縮空気を吹き込んで圧送する粉体輸送機。高圧が利用でき 2 km 程度までの大量長距離輸送に使われる。輸送管がタンク上部から出るフラクソ(F.L.Smidth 社の商品名)型があるが,後者が多く使われる。空気を粉体に浸透させ流動化し設定圧になったあと,輸送を開始する。バッチ式のため,充塡,加圧,輸送などの諸操作の円滑な制御が重要である。タンクを 2 基使えば連続輸送できる。タンク内の粉体を短時間で均質に流動化し送り出したり安定な輸送をするため,空気管,ノズル,バルブによる種々の工夫がある。使用空気量は小さく空気漏れもないが,タンク内の粉体が払い出されたあと,大量の圧縮空気が放出されるので集塵機の選定に注意が必要。ゲルダート線図のグループ A,B,D の順にブロータンク輸送に適しているといわれる。粒体の輸送では加圧が容易でエアーレーションは不要である。湿ったものにも使える。定常輸送期間の粉体の供給量 GS は個々の構造についてタンク出口の空気速度 U によって決まる。必要なタンク圧は GS の粉体を U で輸送するときに必要な管路の全圧力損失にほぼ等しい。
→ 圧送式空気輸送装置,
ゲルダートの粉体分類図
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