フローパターン(貯槽)
Dummy term
粉体層の貯槽からの排出時に示す流動状態をフローパターンと呼び,排出時の供給量,圧力変動などに影響を与える要因となる。Kvapil(1947)は二つの楕円体を用いてフローパターンを説明した。一次運動を表わす楕円体は主に深槽の場合に形成され,堆積表面がその上面位置に達すると漏斗(ファネル)状の流動面に変化する。二次運動楕円体は排出開始から徐々に大きくなり,漏斗の底に達したあとに小さくなっていく。流動により形成される漏斗の傾斜は安息角よりも急傾斜となる。
ホッパーからの排出におけるフローパターンは,マスフロー(図(e))およびファネルフロー(図(a)~(d))の二つに大別される。図では,網掛けの部分が流動していない部分を表わしており,粉体層が一様に流れるマスフローが,安定供給および粉体圧の面からも望ましい流動状態である。ファネルフローは排出口が筒体部より狭いことにより流れが漏斗状になることをいい,流動面積の急縮による応力増加をともなうことが多い。特に,(b)のような偏心したフローパターンでは通常予想される以上の圧力増加を示すことがあり,注意が必要である。なお,ジェニケは軸対称流れについて,内部摩擦角,壁面摩擦角およびホッパー傾斜角をパラメーターとして,マスフローとファネルフローを分類することを提案している。
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マスフロー,ファネルフロー,ラットホール,動的圧力
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