分級
classification
粉粒体をその特性の差によって分離することの総称で,粒子径または密度などによって分級する場合が多い。また最近では形状または成分により分離する試みもあるが,工業的によい方法がないのが現状である。液中で操作する湿式法と気中で行う乾式法がある。使用する原理としてはふるい分け(篩分け),重力(浮力),慣性力,遠心力,静電気力,磁気力,化学親和力および物理的付着力がある。湿式では重量(浮力)と遠心力,乾式では遠心力が広く利用され,ふるい分けは粗粒子分級に乾湿両形式とも広く普及している。粒子径の分級に関しては遠心力を利用した回転羽根形式が広く利用されているが,最近の研究では通常のサイクロンでも入口部に移動式の案内羽根を設置することにより粉体によってはサブミクロン領域(下限約 0.5 µm 程度)での分級が可能である。
→ 分級装置,
分級効率
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