粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

粉剤

dust, dust formulation, dusting powder

 微粉砕した農薬原体を粒子径が 45 µm 以下の微粉体担体で希釈した粉体製剤であり,そのまま散粉機で散布される。製剤工程としては,粉砕工程と混合工程がある。微粉末担体としては,カオリナイト,パイロフィライト,タルクなどの粘土鉱物が用いられる。液体原体の場合には,吸油能のある合成含水ケイ酸(ホワイトカーボン)が加えられる。
 10 µm 以下の粒子を少なくしてドリフトを少なくしたものを DL 粉剤という。これには 10 µm 以下の少なくしたカットクレーという担体を用い,さらに含まれる微粒子を凝集させるために凝集剤を加えて製剤化する。一方,10 µm 以下の粒度にして飛散漂流しやすくしたものが FL 粉剤(フローダスト粉剤)である。

→ 水和剤粒剤

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/30

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