粉砕前後の粒子径の比。粉砕前後の粒子径をそれぞれ xf,xp とすると xf/xp で表わされる。この粒子径には 80 % 通過粒子径やメディアン径のような代表粒子径が使われることが多い。また比表面積径が使われることもある。一般に粉砕では,粒子径分布をもった原料が粒子径分布をもった砕成物になるので粉砕の進行程度を表わすのにはいろいろな方法がある。たとえば原料粒子質量の減少速度,微粒子の増加速度,比表面積の増加速度などがある。これに対して粉砕比は最も簡単な表示法である。キックの法則は粉砕仕事量を粉砕比で表わしている。
→ キックの法則
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/29