粉塵爆発
dust explosion
空気中に分散・浮遊している可燃性の粉体は,放電火花,摩擦熱,裸火,などによって電気的,機械的,化学的,そのほかいろいろなエネルギーが作用すると爆発を起こすことがある。これを粉塵爆発という。ガス爆発の最小着火エネルギー 0.01 ~ 0.3 mJ と比べて,粉塵の最小着火エネルギーは普通 10 mJ 程度以上とされており,ガスや蒸気の爆発に比べてエネルギーの大きな着火源が必要である。しかし,粉塵が直接爆発するのではなく周囲の可燃性ガスの爆発が引き金になることもある。
粉塵爆発の生じる粒子濃度には上限と下限があるので,堆積粉体が爆発することはないが,何らかの原因でこれが舞い上がり再飛散すると爆発の危険性が出てくる。粉塵爆発が生じるには酸素が必要不可欠であるが,酸素濃度は発熱の速度にも影響し,濃度が高いほど着火しやすく,激しい爆発を生じる。これらの爆発条件は,粉塵を構成する粒子の種類,大きさ,分散性などに複雑に関係するので,試験を行うのが普通である(たとえば JIS Z 8834:2016 粉じん・空気混合物の最小着火エネルギー測定方法)。
→ 爆発限界濃度
【参考文献】
- JIS Z 8834:2016 粉じん・空気混合物の最小着火エネルギー測定方法
- JIS については日本産業標準調査会(JISC)の「JIS検索」も参照(要ユーザー登録)
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