金属粉あるいは合金粉の製造およびこれら粉末を成形し,融点以下の温度で焼結させて金属製品や金属塊を製造する技術をいう。基本的工程は圧縮成形と焼結からなり,成形には金型成形,等方圧成形,鍛造,押出し,圧延,射出成形などが用いられる。また融解工程はなく,本来は鋳造の困難なタングステンやモリブデンなどの高融点金属の冶金技術として発達してきたが,鋳造,鍛造,切削加工などに比べて製造工程が簡単なために生産性が高く大量生産に適しており,通常の金属材料にも応用されている。急冷凝固粉末,メカニカルアロイング粉末,またこれを利用した金属間化合物,超微粉末なども新たな材料として用いられつつある。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/25