霧吹きの原理により液滴を気流中に分散して，エアロゾルを発生する装置。簡易型ネブライザーは，その代表的な構造である。ノズルから高速で気流を噴射して，その負圧により液を吸い上げ，同時に液を細かい液滴に分散する。大きな液滴は，ノズルと対向して設置された障害物に衝突して分離される。装置は簡便であるが，得られるエアロゾルの粒子径分布は広く，液滴が噴霧されるとき，電荷の分離や摩擦により大きな電荷をもつので，テスト粒子として用いるためにはあらかじめ電荷を中和する必要がある。液滴の発生だけでなく，懸濁液を噴霧後乾燥して固体粒子を得る場合にも使用される。噴霧式エアロゾル発生器の一つであるコリソンアトマイザーは，テスト用単分散 PSL 粒子の発生に用いられる。

→　簡易型ネブライザー