粉粒体濃厚相内造粒システム
granulation system in dense particle-phase
図は各種の造粒方法について模式的に大きく分類したものである。図中の縦軸は乾式粉体処理の場合の,造粒過程での最終せん断抵抗(最終剪断抵抗)を示している。(4)の左側は乾燥粉体,右側は液体分の増加に伴って粉体の凝集現象が強くなる傾向を示す。これらの状態に対応して,成長様式の造粒(転動,攪拌などの造粒),あるいは機械的成形(押出し,圧縮などの造粒・成形)などの造粒操作が行われる。
また(4)の左側は通気を伴うスプレー液の供給による転動流動層,攪拌流動層など,さらに完全流動化でのスプレー付流動層造粒の操作領域である。これらの造粒処理法は液相内造粒(例:噴霧乾燥,噴霧冷却)と区別して粉粒体濃厚相内造粒システムといい,粉体レオロジーの観点で固・液・気系における造粒処理を模式的に強調した造粒の分類法となっている。
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