平均粒子径
mean particle diameter
種々の粒子径をもつ,多数の粒子から構成される粒子群に対して,ある物理的特性に着目したとき,実際の粒子群と全く同等な特性を有する均一径粒子からなる仮想的な粒子群が存在する。この仮想粒子の大きさを平均粒子径という。物理特性として,個数,長さ,面積,体積などが考えられる。これらに対応して,個数平均,長さ平均,面積平均(体面積平均,ザウテル径),体積平均がある。またすべての粒子の表面積の平均値,あるいは体積の平均値をもつ球形の仮想粒子の直径を定義することができ,それぞれ平均面積径,平均体積径と呼ぶ。
粒子を数え上げるとき,粒子径 Dp なる粒子が ni 個存在するというように,粒子の数え方(測定量)が粒子個数である場合,個数基準平均径という。これに対して粒子径 Dp なる粒子が wi [g] 存在するという測定量から平均径を求める場合は,質量基準平均径(重量基準平均径)と呼ぶ。同様に測定量が長さ Li,面積 si の場合は,それぞれ長さ基準平均径と面積基準平均径が定義される。
このほかいくつかの平均径の定義がある。代表的な例を付録の表に示した。
→ 付録
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