閉塞限界寸法
minimum outlet diameter
貯槽あるいは供給装置において排出口における閉塞は避けなければいけない課題であり,アーチによる閉塞を生ずる粒子径 Dp と開口の口径 d0 あるいは幅の比を閉塞限界寸法と呼ぶ。粒子間の付着力がほとんど働かない粉体の場合も閉塞を生じ,経験的に d0/Dp が 5 以上では閉塞は起こらないとされている。また,この比が 10 以上になると流量に時間的変化が生じるとされている。ただし,実際には粒子径だけでなく粒子形状,粒子径分布などの影響を受けるため,これらの値はあくまでも参考値である。離散的数値シミュレーションを用いてこの現象を説明する試みもなされており,アクリル棒を用いたモデル実験を離散要素法によりうまく説明できるという報告があるが,その場合の d0/Dp も 5 以上では閉塞が生じないという結果であった。
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