多くの高分子溶液,固液分散系スラリーはせん断速度(剪断速度)の上昇にともなって見掛け粘度が減少する特性を示す。これらの流体は擬塑性流体として分類されるが,その流動特性はある限定されたせん断速度域ではべき乗則;$\tau = m \dot{\gamma}^n$ でよく表現される。ここで,$\tau$,$\dot{\gamma}$ はそれぞれせん断応力,せん断速度であり,$m$,$n$ は物質定数である。べき乗則モデルは,適用できるせん断速度範囲が限られるが,式が簡便なので非ニュートン流体のモデル解析に多用されている。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/22