泡沫層乾燥,フォームマット乾燥
foam mat drying
水分を含んだペースト状材料に発泡剤を少量加えて攪拌することで,多数の微小気泡を含んだ安定な泡沫層を形成させ,これを乾燥する方法である。この際,泡沫層は多孔板上に薄く広げられ,熱風は板下から与えられる。熱風が孔上にある層を吹き抜けるので,通気乾燥状態となる。材料内部には多くの気泡(空間)が存在するので,局所的な材料厚さは薄くまた乾燥面積も大きい。したがって,固体内水分移動が支配するような材料の乾燥に適している。粘ちょう(粘稠)な原液のままでは通常の乾燥が困難な濃縮果汁や練乳の乾燥に有効であり,良好な品質の製品が得られる。装置形式としては,回分式の棚段乾燥機,連続式のバンド乾燥機やドラム乾燥機が適用できる。
→ 通気乾燥,
乾燥装置
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