粉砕媒体として球(ボール)を使用する回転ミル。ボールとしては直径 20 〜 100 mm の鍛造鋼,鋳造鋼あるいはアルミナ磁器などが最も一般的である。鉱石,石炭,セメント原料,セメントクリンカー,窯業原料その他種々の化学原料の粉砕に広く使用されている。粉砕原料の粒度は 10 mm 以下,粉砕産物の粒度は 100 µm 以下が最も一般的である。なおこのボールミルを広い意味にとってボールなどを粉砕媒体とする回転ミル全体をさすことも多い。したがってポットミルから大容量のチューブミルまで含む粉砕機の中で,最も多種でまた使用割合の大きい代表的粉砕機である。
→ 回転ミル,チューブミル
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/20